◆二〇二六年補正予算成立、効果は?
僅か三日余の短い国会審議で、主にはイラン戦争に伴う石油危機に対して組まれた約三兆円の補正予算は、審議の不十分さは勿論のこと、その大半がガソリン高騰への補助金の継続や電気やガス料金の軽減に向けられ、国民を苦しめる物価高や深刻なナフサ不足には対応していません。
おまけに財源は赤字国債ですから、日本の財政赤字か膨らむと共に益々円安が進み、国民生活は更に苦しくなります。
また既にこの四月から資材不足が懸念されていたナフサ関連の困窮した事態には、ただただ「目詰まりの解消」だけが言われ、仕事が続けられなくて倒産の危機すらある事業者に対し、何ら積極的な金融政策もありません。
余りにも付け焼き刃、そして問題の本質的な解決であるイランとの平和外交努力や、将来に向けた脱石油や再エネへの転換などを忘れたばら撒きは、かえって国を危うくします。
◆玉城沖縄県知事 in藤沢
六月七日の第三十六回憲法フォーラムは、沖縄県知事の玉城デニーさんを藤沢にお招きして、「平和で豊かな沖縄」を目指す、玉城知事の二期八年に亘る取り組みを伺いました。
講演会の冒頭辺野古沖転覆事故で亡くなられた知華さん達に黙祷を捧げ、沖縄での問題を決して他人事とはしない思いを会場の皆で確認した後、玉城さんの報告に入りました。沖縄は日本の〇・六%の面積に米軍基地の七割が置かれ、一九七二年の本土復帰後もその比率は減ることなく、米兵や軍属よる様々な事件やPFAS(有機フッ素化合物)などの環境汚染が住民を脅かしています。そんな中でも県民の安全と暮らしの向上のため、沖縄県が取り組んできた子ども施策や、独自の平和外交についての玉城さんの報告は力強く、子ども達をしっかり育て県民生活を守る具体的な取り組みに、皆が食い入るようにお話を聞きました。
外には妨害の街宣車が押しかけ、中にまで響く音量でしたが、それに乱されることのない共感の思いが会場からは感じられました。生活の全ての土台に平和があることを改めて確認した講演会でした。
◆生活と平和を守る為の外交提言、国会にて記者会見
二月二十八日にアメリカとイスラエルによるイラン攻撃が始まり、百日が経とうとしています。アメリカの国際法違反の攻撃に対して、世界からもアメリカ国内からも批判の声が強まっています。
一方これに応戦する形で行われているイランによるホルムズ海峡の通行制限が、世界的な石油危機に繋がりかねない深刻な状況があります。
日本国内でも特に中東に輸入の九割を頼るナフサの不足は深刻で、塗装や建築業界始め事業継続が困難になり、一方で重油の不足は農業や漁業まで深刻な影響を及ぼしています。
高市政権はこれを「目詰まり」と称してまた輸入ルートを拡大しているから大丈夫と国民には説明していますが、事実は全く異なることを今回の記者会見では明らかにして、イランとの信頼に基づく外交を提案しました。