厚労省は全国の公立・公的病院を再編・統合を進めるとして、対象とされる424病院のリストを唐突に公表しました。名前が挙がった病院は手術実績が少ないとか、近接した病院同士で診療内容がダブっているなどの理由です。これに対して「うちの町の病院がなくなる!」と自治体や地域住民に不安と動揺が広がっています。
危機感を抱いた「地域医療研究会」の顧問である松本文六先生から、顧問議員団に要請があり、阿部とも子の他に近藤昭一議員、黒岩宇洋議員、中島克仁議員、篠原孝議員らが参加し、厚労省との意見交換会を行いました。
席上、松本文六先生からは「公立病院は離島や人口の少ない地方などで医療を提供し、採算の取れない救急や小児などの部門を担って来た経緯がある。地域の実情を無視した削減ありきのやり方はおかしい」と指摘があり、阿部とも子も「病院は地域で雇用を生み、経済を活性化させる。厚労省が週刊誌もどきに病院ランキングなどやってどうするのか。病院は風評で簡単に潰れる」と発言。
今後公的病院だけでなく、民間病院も対象とされることは明らか。「受診できる病院が遠くなる」「出産できる病院が近くにない」と不安の声はますます大きくなる一方。国が進めている「地域包括ケア」構想にも矛盾しています。
人が安心して住めるのは病院のあるところ。阿部とも子は引きつづき国会質疑でこの問題を取り上げ、追及していきます。