2020/09/04

9月2日 新型コロナ禍で宙に浮いたIR基本方針(案)についてヒアリングしました。

新型コロナ禍で宙に浮いたIR基本方針(案)についてヒアリングしました。

 

 

阿部とも子が代表を務める「立憲民主党神奈川県連合」は、9月2日に、カジノを含むIRを推進する観光庁から、IR整備法に基づく「基本方針(案)」についてヒアリングを衆議院第一議員会館で行いました(写真)。

 

IR基本方針は、昨年行われたパブリックコメントを経て、当初は今年1月頃に公表されるとされていました。ところが、IR担当副大臣の逮捕、新型コロナ感染拡大後には海外カジノ事業者の撤退など問題が相次ぎ、1度は8月に延期になる、2度目は更に延期だと報じられていました。

そこで、IRを推進する横浜市議らと共に、基本方針の公表のメドを含め、進捗状況を尋ねました。

 

1.基本方針の公表メドは?

観光庁回答:

○関係行政機関との協議を経て、IR推進本部の決定を経て公表するが、現在関係行政機関と協議中

○新型コロナの状況を踏まえ、自治体の事業者選定が遅れているので、自治体と連絡を取り合っているところ。

したがって、公表時期は決定していない。

 

2.関係行政機関との協議(IR整備法第5条3項)はどこまで進んでいるのか
観光庁回答:

関係行政機関【国家公安委員会/内閣府、文科省(青少年健全育成)/消費者庁/ギャンブル等対策推進本部(内閣官房)/経産省(MICE関係)/厚労省/金融庁/法務省/財務省/総務省/外務省/環境省/カジノ管理委員会】に基本方針案を見てもらっているところ。

 

3.関係行政機関の一つであるカジノ管理委員会からはどのような意見が示され、どのように対応するのか。

観光庁回答:

 カジノ管理委員会(*)からは4点の意見が示されており、反映していく。

・IR事業者のコンプライアンスの確保

・国や地方自治体の職員とIR事業者との接触ルールの必要性

・都道府県等によるギャンブル等依存症対策の充実

・IR区域・IR施設の安全の確保

 

参加国会議員や自治体議員からは、「基本方針公表の遅れの理由に『自治体の事業者選定』の遅れがというが、基本方針公表の遅れが自治体スケジュールの遅れの原因ではないのか」、「カジノ管理委員会からは『都道府県等によるギャンブル等依存症対策の充実』という注文が出ているが、都道府県は新型コロナ対応で手一杯。どこまで求めるのか」などの疑問が呈されました。

 

 

(*)関係URL

カジノ管理委員会 https://www.jcrc.go.jp/activity/holding.html

カジノ管理委員会第2回会議の開催状況  https://www.jcrc.go.jp/content/000000186.pdf