東京電力柏崎刈羽原発では、IDの不正使用などが「核物質防護規定違反」であるとされ、原子力規制委員会が今年3月23日に、追加検査中の方針を打ち出しました。
ところが、東京電力の小林喜光取締役会長は、改善措置について発表した9月22日に「核物質防護規定違反を明確に示す事案は確認されませんでした」(会見記録 37:40)と発言。原子力規制委員会の認識に反した深刻な事態です。
そこで、あべともこは、質問状を送りました。その主旨は以下の通りです。
1.原子力規制委員会は小林会長の見解をどう認識しているか。
2.東京電力は原子力規制委員会にも核物質防護規定違反ではないとの認識を示したのか。
しかし、原子力規制委員会はどちらも「承知しておりません」と見て見ぬフリです。
質問状で付言した通り、原子力規制委員会は、本来、原子炉設置許可要件である「発電用原子炉を設置するために必要な技術的能力」が東京電力にあるのかを問い直すべきではないでのしょうか。
【関係サイトリンク】
■令和3年9月15日原子力規制委員会 臨時会(非公開会議)
■柏崎刈羽原発の核物質防護規定違反に関する更田原子力規制委員長による答弁(9月28日阿部知子質問状2頁目別紙より)